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​photo by Kinukawa Yasunori

《IMPRESSION》

​石版画、越前和紙  2018

                    「Stone Letter Project #2 - Dialogs through the limestones - 」 2019

    会場となる”LLOTJA”はスペインにおける最も古いアートとデザインの学校です。20世紀のアートに影響を与えたピカソ、ミロなども学んだ場所でもあり、美術分野での版画教育はバルセロナのほとんどのアーティストがこの環境で学んでいます。版画の豊かな伝統を有し、たくさんの名だたる芸術家達を育て、現代版画の分野でも注目すべき作家を多数排出していることが知られています。特に石版画における版画教育はヨーロッパの中でも充実した内容の実践的カリキュラムが構成されており、講座を受講する生徒は職業、年齢も多岐にわたり、プロのアーティストから一般の市民にまで開かれた学校です。現在、「Stone Letter Project #2」ワークショップと称し、Llojaのリトグラフ工房にて、バルセロナ在住の美術家、デザイナー、建築家、イラストレーターなどアーティストたちとの共同プロジェクトとして石版画制作が行われています。

 今回の展示は2017年11月、宝塚大学「TRI-ANGLE」にて行われた展覧会「Stone Letter Project #1 - 石からの手紙 -」にて出品された石版画作品の約120点とLlotja版画専攻の学生を中心とし、スタッフ、教員、バルセロナのアーティストたちの石版画作品に加え、LLOTJAで保存されていた約100年前のイメージを保った石版、さらに今回の制作で使用した石版約120個を展示することで、実体を伴ったメディアである石版の過去から現在までの石版画の歴史を実証します。リトグラフの種を次の世代へ繋げる私たちの活動「Lighter but Heavier」より産まれたプロジェクト「Stone Letter Project」をベースに、Llotjaの学生、教員、アーティストとともにワークショップを行ない、日本文化におけるメディアとしての石版の再考と可能性を考察します。その実践としての展覧会「Stone Letter Project #2 - Dialogs through the limestones -」を行うことで、世界との交流を試み、未来に向かって日本の版画文化、石版画文化の普及に努めたいと思います。


                                                           — LbHのメンバー(片山浩、衣川泰典、坂井淳二、田中栄子)

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