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《Friendship is a sheltering tree(友情は雨宿りの樹)》

サウンド•インスタレーション、7台のスピーカー、砂利  2018 

サウンド•インスタレーション、7台のスピーカー、砂利  2018 

サウンド•インスタレーション、7台のスピーカー、砂利  2018 

 木立の中に設置されたスピーカーから流れてくるのは、枯木又在住の山田栄氏、広志氏が十日町の祝いのときに歌われる「天神囃子」の歌、私の祖母が集落の祝いのときに歌われる「10個台子」の歌。山田氏は、40 年ほど前に日中友好交流として中国に行ったことがあり、挨拶程度の中国語や中国語の歌を覚えている。一方、戦争中、日本兵と交流があった私の祖母は、よく昔の日本のことを劉に話し、挨拶程度の日本語も覚えている。展示空間を作るというより、その空間に通して、仮想と現実が境目なく、目に見えない記憶が見えてくるような感覚を作り出す。作品タイトルは18世紀から19世紀のイギリスのロマン派詩人サミュエル・テイラー・コールリッジの詩から引用した。激しい雨の中でも木は雨よけの場所を作ってくれる。木々の狭間で歌声と周囲の自然の音とが入り交じり、時間や国境を超えてそれぞれの記憶を浮かび上がらせる。

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​《Eternity》

​針、糸、石版画  2018

​針、糸、石版画  2018

 この展覧会は、書物の感覚をテーマに企画しました。私達は「書物」というものを、作者に命を与えられて生きている世の中の一部分と解釈します。そのような書物の中には、無限の宇宙、世界のシンボルがあるといえるでしょう。私達は書物を読む時、この未知のものを突破しようと最善を尽くします。このように考えると、書物を読むということは、この無限を漂う体験を通して、小さく弱い自分自身を確認することだと言えるのではないでしょうか。

 本展では、谷崎潤一郎の随筆『陰翳礼讃』をそれぞれの作家が読み、作品を制作、展示しました。陰翳礼讃の物語を通して​私達が体験する無限性を表現し、導き出した作家それぞれの内なるイメージをカタチにする試みです。

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